淡いピンクからグレー、そして足元の深いブラウンへと、霧が静かに降りていくような色のグラデーションが印象的な花器。丸みを帯びた量感のあるフォルムに対し、口元は細く絞られ、小ぶりでありながら凛とした存在感を感じます。
石を思わせるマットでざらりとした表情を持ちながら、手に取ると驚くほど軽やか。視覚から受ける重厚な印象と、実際に触れた際の繊細さとのあいだに、彼女の作品ならではの心地よいギャップが生まれます。
釉薬の重なりや焼成によって生まれる色合いと表面の濃淡は、光の向きや時間帯によっても表情を変え、静かな奥行きを感じさせます。花を生けず、そのままオブジェとして置くだけでも、空間に小さな景色を生み出す作品です。
MATERIAL: Semi-porcelain clay / 半磁器土
VASE 11
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