éphēlis | Exhibition

FÚ:Ceramic Symbols|壺と福のかたち
2025.9.26 ____ 10.4.

ATELIERMO〈アトリエ・エムオー〉では、2025年9月26日(金)から10月4日(土)までの期間、香港を拠点に活動するセラミックブランド〈éphēlis|エフェリス〉による展覧会「FÚ:Ceramic Symbols|壺と福のかたち」を開催。本展では、中国文化における「壺(hú)」と「福(fú)」の象徴的な関係性に着目し、陶や香を通して、日常の営みと精神性が交差する世界をご紹介いたしました。

中国文化において、「壺」と「福」は古くから縁起の良い結びつきを持つものとして捉えられてきました。

茶を淹れ、家族や仲間と分かち合う時間は、健康や長寿、調和や喜びを願う営みと結びついています。また、壺は祭礼や供物の場でも用いられ、繁栄や幸福を象徴する存在として大切にされてきました。

一方、香を焚く行為もまた、祈りや願いと深く関わっています。茶の時間に香を焚くことで場が整えられ、香りが感覚を研ぎ澄ませ、心を静める。立ち上る香煙には、願いを運び、良き気を招き入れるという象徴的な意味も込められています。

éphēlisは、こうした伝統的な所作や文化に宿る象徴性を、現代の陶芸表現として捉え直しています。


本展では、新たに制作されたオブジェや花器、お香立てなどを発表。古くから受け継がれてきた文化的な意味を背景に持ちながら、日常の空間に自然と溶け込む造形として、その世界観を表現しました。

壺というかたちに込められた願いや、茶と香を通して生まれる静かな時間。作品は、単なる道具や装飾としての役割を超え、日々の暮らしの中にある祈りや幸福への思いを映し出しています。


本展は、éphēlisの作品を通して、中国文化に根ざした「福」という概念を改めて見つめるとともに、伝統的な象徴性が現代の暮らしや造形の中でどのように受け継がれていくのかを考える機会となりました。


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QUEENIE CHAN|クウィーニー チャン


香港生まれ。ロンドンのセントラル・セント・マーチンズでファッション・ニットウェアの学士号を取得後、パリのクチュールハウス、クリスチャン・ディオールでファッションデザイナーとして勤務。2017年、彼女自身がかつてコンプレックスに感じていたそばかすに目を向け、「固定観念化した美の基準に疑問を投げかける」ことをコンセプトに、古代ギリシア語で「そばかす」を意味するéphēlisを設立した。

Born in Hong Kong, she graduated from Central Saint Martins in London with a bachelor’s degree in Fashion Knitwear Design. She subsequently worked as a fashion designer at the Parisian couture house Christian Dior.

In 2017, drawing inspiration from her own freckles, which she had once regarded as an imperfection, she founded éphēlis with the aim of challenging conventional standards of beauty. The name éphēlis derives from the Ancient Greek word for “freckles”.