やさしくひらかれた色調の中に、ブルーやグリーン、赤や橙など、さまざまな色彩がやわらかく交差する、軽やかな佇まいを見せる壁掛けの作品。
明るいトーンの中にひそむ色の重なりは、まるで記憶の断片や季節の移ろいをすくい取ったように、静かに見る者の感覚に寄り添います。土という素材の質感と焼成のゆらぎが、光の加減で繊細に表情を変え、壁面にやさしいリズムを刻みます
装飾を超え、空間の中に小さな物語を生み出すような、詩的な気配を纏った一作です。