やわらかな光を湛えるようなライトブルーの色彩が印象的な大ぶりな壺は、しっかりとしたサイズ感ながら、空間にふわりと広がるような軽やかさをも併せ持ちます。
表面には、土が焼かれる過程で生まれた微細な揺らぎや起伏があらわれ、素材そのものの呼吸が感じられるようです。澄んだ色調と土の質感が静かに溶け合い、空や風、あるいは遠い記憶の風景を思わせる、開かれた印象を湛えています。